main

第四回振り返り

( 2020/03/31 )

29話までが終わりました。第二章が終わったところです。

今回、ゼロワンどころか平成ライダーを全く知らない母親に説明するために書いたので、ちょっと丁寧です。ちょっとだけ。

12年前、飛電とZAIAがメインで関わったヒューマギア運用実験都市計画がありました。
通信衛星「アーク」を打ち上げれば全国にネットワークができ、ヒューマギアが実用段階になる予定でした。
ところがZAIAの社長(当時はプロジェクトリーダー)である天津垓がアークに悪意をラーニングさせたことで、ヒューマギアは人々に反乱。
そしてハッキングしたうちの4体が滅亡迅雷.netとなりました。
衛星アークは自らを打ち上げようとしますが、既に仮面ライダーを開発していた其雄父さんが阻止。
どうにかアークの打ち上げは阻止したものの爆発事故となり、都市そのものが消滅。
それがデイブレイクであり、都市だったところはデイブレイクタウンとなりました。
そして飛電は新たな衛星「ゼア」を開発し、4年前に打ち上げ成功。
ここまでは第1話より前のお話。

やがて12年の沈黙を経て、飛電の社長・飛電是之介が逝去したのをきっかけに、滅亡迅雷.netが動き出します。
このへんが第1話です。
何故是之介さんの死を待っていたのか、是之介さんが何らかの抑止力を持っていたのか、実はまだ謎のままです。
滅亡迅雷.netはゼツメライザーを使ってヒューマギアたちを強制ハッキング、マギアへと変えます。
このマギアに対抗する手段が、其雄父さんが開発し、12年かけて完成させたゼロワンドライバーです。
このゼロワンドライバーを使って仮面ライダーへ変身できるのが、「飛電の社長」という立場にある人間だけです。
売れないお笑い芸人だった飛電或人は、祖父である是之介さんの遺言で社長に就任、ゼロワンに変身します。
一方、ZAIAもまた武器を開発しており、AIMSにショットライザーを提供、ショットライザーを使うことで仮面ライダーへ変身します。
AIMSの隊長である不破諫と、ZAIAから技術顧問としてAIMSに派遣されてきた刃唯阿が仮面ライダーとなります。
この時点では、飛電製の仮面ライダーと、ZAIA製の仮面ライダーが、ヒューマギアに対抗できる力でした。
恐らく天津は、アークによってヒューマギアが暴走することは想定内だったのでしょう。

人類に対して宣戦布告をした滅亡迅雷.netでしたが、その首領であった滅、迅、そして飛電内部に無自覚のまま潜入していた雷、その全てが仮面ライダーによって倒され、壊滅しました。
ここまでが「滅亡迅雷編」としておきましょう。第16話までの話です。

しかし滅は天津によって復元され、迅もまた何者かの手で復元されていました。
そして滅亡迅雷.netが壊滅してもなお、暴走するヒューマギアが後を絶ちませんでした。
これにはデイブレイクタウンの湖の底に沈んでもなお稼働し続けるかつての衛星・アークが関わっており、天津が人間の悪意をアークに教え込んだせいで、人間の悪意を何らかの形で受け取ったヒューマギアはゼアではなくアークに接続、暴走してしまうということでした。

さて、ZAIAの目的はAIを使った兵器ビジネスでした。
ショットライザーを使うためには脳に人工知能チップを埋め込む必要があります。不破さんと唯阿さんの脳にはそのチップが埋め込まれていました。
そしてZAIAは飛電が持つ衛星ゼアを手に入れるために飛電の買収に動き出します。
人間対ヒューマギアの「お仕事五番勝負」を持ちかけ、ZAIAが勝てば飛電を買収する、と宣言。

そのお仕事五番勝負のさなか、滅亡迅雷の「亡」と思われたフードの人物がレイドライザーを人間に配り、人間がレイダー化する事案が発生。
実はこのフードの人物、ハッキングされた不破さんでした。チップが埋まってるのでZAIAにも滅亡迅雷.netにもハッキングされ放題です。
そして、レイドライザーがZAIAによって作られたものであることも発覚。
不破さんの脳に埋め込まれていた人工知能こそ、滅亡迅雷の「亡」でした。
このレイドライザー、ZAIA的には暴走するヒューマギアに対抗するための兵器だったようで、脳にチップを埋め込んでいない一般市民でも使えるもの、というお触れでした。

復元された滅と迅ですが、滅はAIMSに長く拘束されていたところを迅に救出されます。
ところが迅の目的は「人類の抹殺」ではなく「ヒューマギアの解放」になっており、滅とはここで道を違えます。
滅亡迅雷.netも分裂してしまいました。

お仕事五番勝負ですが、結果はなんとZAIAの勝利。
飛電は買収され、或人は飛電を去りました。

と、こんな感じのここまでが「ZAIA編」としておきましょう。第29話までの話です。

現時点でまだ謎のままなのは
・滅亡迅雷.netは何故是之介の死を待っていたのか?抑止力を持っていたのか?
 →これはもしかしたら「飛電の社長」が死んだことに意味があったのかもしれないですね。
  ゼロワンは飛電の社長にしか使えない=是之介が死んだためゼロワンの変身者候補がいなくなった、というそれだけの意味かもしれないです。
・迅を復元したのは誰?
 →飛電にいた博士型ヒューマギアが復元したとも取れる言い回しでしたが、恐らくミスリード。
  不破さんが復元したとも取れますが、これも恐らくミスリード。
  博士も不破さんも、「迅にハッキングされた」のですから、その前の時点で迅は復元されてたはずです。
  誰が?何のために?
・1000%社長は何故滅を復元したのか?
 →滅を復元すれば滅亡迅雷.netが復活することは想像に難くないはずです。
  使える駒として欲しかった可能性もありますが、それよりも「人類の敵」として「ヒューマギア」が必要で、その「ヒューマギアを先導する存在」が必要だった、とも考えられます。
  何せ、ZAIAは兵器を売りたいのですから。敵がいなければ兵器は売れません。ならば敵を作ってしまえばいいわけです。

そして現時点での各人の目的を整理しますと
或人:人間とヒューマギアが共存する世界にしたい
不破:ヒューマギアは全部ぶっ潰すと思ってたけど或人と接して変わり始めてる。とりあえず保留
唯阿:ZAIAのため、天津のために動いてきたけど、「道具」呼ばわりされてさすがに揺らぎまくり
天津:ヒューマギアを全て廃棄、ZAIAの兵器を売りまくる。人工知能はただ「道具」であればいい
滅:「人類滅亡」を掲げてはいるが結局アークの意志に従うだけ。アークの命令次第
迅:「ヒューマギアを人類から解放」を掲げている。現時点ではまだ謎
といった感じでしょうか。

さてここからは「飛電奪還編」になるんでしょうか?
公式ブログによると最終章になるらしいです。
オープニング映像のイズの謎も回収してないのに尺足りるの?とちょっと不安。

Category: