無月の帝国
( 2025/01/14 )
今更ながらプレイしました。非常によかった。
最初FANZAに一万円くらい突っ込んで買ったんですが、そのあとアニメイトゲームスで2900円くらいで謎に買い直しました。何してんねん。
ネタバレを含みます。
あとR18ゲームの感想なのでご注意ください。
まず全体として、世界設定が割としっかりしてました。
帝国を牛耳る皇帝と、反帝国派の旗印である主人公の物語。基本的にはこの皇帝とのエンドしかないです。
クーデターを企てていた反帝国派、皇帝との謁見の場を得た主人公が逆に捕まって慰み者にされて調教されて…というストーリー。
一応ルート分岐はありますが、ゲームというよりはボイコミ読んでる感覚に近いです。
主人公が所謂乙女ゲーム的な子ではなくクールビューティー系で強気な子です。
くっころ系に通じるものがある。ボイスが非常にえっちでとてもよろしい。
あと内容が内容なので描写がちょっとエグいというか、バッタバッタと人(主に味方)が死にます。
首も晒されます。
そういうのが苦手な人にはおすすめできません。私は好き。
エンディングが全部で6種類ありますが、
・比較的ハッピーエンド
・割とハッピーだがほんのり滅びへ向かうエンド
・メリバ
・割とバッド寄りのエンド
・逆転エンド
・バッドエンド
とあんまり明るくないです。非常によろしい。
【寵愛の章】
おそらく一番マシなエンド。
実は皇帝本人も帝国のあり方には疑問を抱いており、主人公と手を取り合って大改革に乗り出していく的なストーリー。
主人公は皇妃の座に収まります。
「無月の帝国」というタイトルも回収されます。
【慈愛の章】
寵愛から分岐。
皇帝本人も帝国のあり方に疑問を抱いていたところまでは同じですが、反帝国派とは別の異国人部隊がクーデターを起こし、命からがら逃げ出した二人は辺境の村で隠れて暮らす的なストーリー。
穏やかだけどどこかほんのり滅びに向かっていきそうな話です。子供の話とかしてるけどね。
【暗闇の章】
メリバ。快楽落ち。
反帝国派に戻らず後宮に残ることを選んだ主人公が、お互いの孤独を埋めるように皇帝の愛人になる的なストーリー。
ストックホルム症候群とリマ症候群をお互いに発症したみたいな感じですね。
このルートだと主人公が皇帝の玩具になることを受け入れるので、唯一「陛下」呼びが存在するルートでもあります。
【嗜虐の章】
バッド寄りのエンド。私はこれが一番好きです。
くっころ系。後宮に捕らえられたままの主人公、そうこうしてる間に反帝国派は征伐され首が晒され、それを聞いた主人公がついに心折れて崩壊する的なストーリー。
上の三つでは途中の進め方によって主人公が皇帝に理解を示そうとするんですが、これは全くそんなことはなく、お互いに憎み合ったまま玩具にされる的な話です。
この章だと主人公が全く皇帝に靡かず、反帝国派にいる幼馴染のトールくんをよく思い出すこともあって、若干のNTR感もあります。
「トールの首を腐敗しないよう処理して持ってきてやろうか、市民に石投げられて原型留めてないけど」とか「孕んだのが男児だったら『トール』と名付けよう」という発言がまじで出てくる地獄みたいなエンド、すごく好き。
あと「嗜虐」というだけあって結構ハードめな描写も出てきます。好き。
【革命の章】
嗜虐から分岐。逆転エンド。
快楽落ちしかけたところで異国人軍が反帝国派と組んでクーデターを起こしそれに乗じて脱出、異国人軍のリーダーと対外的な婚姻をして国盗り成功的なストーリー。
皇帝は捕らえられ、逆に主人公の玩具にされます。
女攻めが好きなら楽しめるエンドですね。今までされたことの復讐的な意味ではスカッと要素でもある。
唯一皇帝以外とのセッも結婚描写もありますが、あいつを好きになれるかは、まあ、うん。
【身儘の果て】
暗闇から分岐。後宮に残ることを選んだけれど皇帝と手を取り合うことも快楽落ちすることもできず自害するストーリー。
本当にバッドエンド扱いで、スチルもないです。
こんなことを夜中から始めちゃったんで翌日見事に寝不足になりました。
おもしろかったこれ。
タイミング的にたまたまかもしれないけど、妙に琴線に触れてしまいました。