「ハンターとヴァンパイア」
「シスターとヴァンパイア」という漫画が好きで、それのパロディのつもりでした。
が、全くパロディになりませんでした。
当初は導入の1話だけさらっとネタだけ書いて、本文として仕上げるつもりはありませんでした。
それが気が付いたらパロディ元のネタを離れて設定を練り始め、頭から最後までのあらすじを書いて、プロットを書いて本文を書いて…と気が付いたら完成してた作品です。不思議だね。
時代背景はシスヴァンの中世っぽさと深空の近未来と悩んだ結果、どっちつかずになりました。
一応深空の同じくらいの年代感にしたつもりです。
1話
ここまでは間違いなくパロディです。
「吸血鬼の仕業と思われる事件が発生したが真犯人は人間だった」パターン。
当初、協会は「ハンター協会」としては裏稼業で、表向きは「教会」を装っている、という設定も考えていましたが、煩雑になったのでやめました。
何よりこの主人公が信心深いシスターに擬態できるとはとても思えなかった。
血を抜く理由を売血にしたのはゲ謎見たからです。
2話
牙狼や仮面ライダーWやアマゾンズで時々起こった、「どんな悪人であれ人間なら守らなきゃいけない」の葛藤。
主人公にはそれができず、シンに少しだけ絆されました。
3話
もともとはインタビュー・ウィズ・ヴァンパイアのような井戸の底みたいな処刑場にしようと思ってましたが、それだと真昼間まで生きられるので、夜明けとともに燃えるようオーソドックスな磔刑にしました。
甘くもなんともない展開ですが、動きがあって書いてて楽しかったです。完成度はさておき。
4話
色々説明回。そしてシンによる主人公の懐柔開始。
「俺を殺すためにお前はここにいろ」って展開好きなんですよね。
「彼は私の獲物だから誰にも殺させない」にも繋げられるし。
5話~6話
実はあんまり語ることがない回。
7話
恋と深空のプレイヤー諸氏はレーザーディスクって知ってるんだろうか…
ところで先日屋根裏を掃除したら、インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアの未開封のレーザーディスクが出てきてぶったまげました。
インタビュー・ウィズ・ヴァンパイアはいいぞ。今作にはあんまり反映されてないですが。
8話
途中に出てきた野良吸血鬼は本当にただのモブです。モデルもいません。
最初は後半の吸血シーンだけ書こうと思ってたんですが、どうにも短かったので、急遽追加してやられてもらいました。
ある程度まで小さい核の吸血鬼は自我を持たないゾンビみたいなものにしようかなあとも思いましたが、そもそも吸血鬼は強い設定にしたかったので、この方向性はボツに。
9話
アキラとカゲトの過去話。
原作ゲームにおいて、執筆時はこのへんはわかってなかったので完全に妄想です。
10話
色々説明回その2。
そしてシンを殺せなくなってきた主人公の葛藤(?)でもあり。
裏話っぽいことを言うと、主人公はやだやだ言ってますがこの時点ではかなりシンのこと好きです。
ただ協会との板挟みになってるだけです。
11話
甘くもなんともない回。戦ってるだけです。
セイヤの気を引くために自分が傷付けばいいとわかってるあたり強かなつもりです。
12話
色々説明回その3。
セイヤがシンを襲撃しなかった理由はあんまり考えてません。
仮面ライダーの変身中に敵が攻撃してこないようなものです。様式美だよ。
核を使えば一時的に力を得られる、というのは書き進めながら思いつきました。
シンの最期として、「人間が老いて死ぬくらいの時間は生きられる」程度に力が衰える、というのは考えてはいたので、そこに繋げるためにちょうどよかったです。
13話
最後の説明回。そんで決着回。
愛のネタバレ別れっぽいなっていう話をしています。
女王が子供を「人間」として生きることを望んだのは、単純にセイヤに預けるからです。セイヤに預ける以上、吸血鬼として生きることはできないので。
ですがセイヤは老いることがないので、ある程度大きくなったところで子供の前から姿を消してしまったんだろうなあ。
シンの「帰るぞ」は好きな展開のひとつ。主人公を責めることもなく、ただお前の居場所はここだとシンプルに言ってくれるの、いいよね。
14話
気分的にはエピローグのつもりでした。
エロシーンはこれまで散々書いたしもうええやろの精神で、最後の最後はふんわりぬるめです。
全体を通して、非常に自己満足感の強い作品ですが、そこそこ長さのあるものを書ききったので、まあよくやったと思います。
いいんだよ二次創作なんて所詮全部自己満足だよ。
続きの話もちまちま書いてますが、続きの話は「多幸感」がテーマです。たぶん。
レイやホムラも出したかったなあという気持ちもありつつ、設定だけは練ったんです。
レイは協会お抱えのドクターとか。ホムラはダンピールの青年とか。考えてはいました。
そしてセイヤ編もちゃんと書きたい気持ちはあるんですが、セイ主になっちゃうからな…書くとしても別枠かな…
ひとまずおしまい。