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「運命が嘲笑う」

難産だったような安産だったような不思議な話。
元々は別ジャンルで書こうとしてたものでした。
それが別ジャンルでは上手く話がまとまらず、熱が冷めてきたこともあって、深空で書いてみるか、と思い直して練り直し。
練り直した当初はレイ先生で書こうかと思いましたが、どうにもキャラクター性に合わず、そもそも幼い頃から知り合いなのだから「運命じゃない」と再会時に気付くのは無理があるだろうと。
じゃあシンに置き換えてやろうと思い、それが一番すんなり来ました。
で、シンで書こうと決めた時も、もう少し長い話、数話に渡るくらいにしようかなと思ってました。
けれどもそんなにネタがなく、途中に「運命の番」を出そうにも他カプを同時空に置くのはどうかと思い、そもそも「運命の番」は私の書きたいことではなかったので全カット。

『運命の番じゃないアルファとオメガ』『噛みたいけど噛めないアルファと煽るオメガ』『巣作り』とやりたいことをぎゅっと詰めて一本にしました。
一本の話にしようと決めてからは、勢いで一気に書きました。
夜、お風呂入ってる時になんかこう降りてきて、お風呂出てそのまま2時間くらいで書いたので、本当に深夜テンションです。
プロットも書かず読み直しもしなかったので初稿は本当にひどい。
でも何気に満足してる話だったりもします。
本当は立ちバックとか書きたかったけど…足が浮くタイプの身長差ならではの立ちバック…

そもそもなんでオメガバースパロにしたかというと、商業や同人で現れるオメガバース設定、本来は「運命の番は滅多に出会えない」なのに、各作品では当たり前のように出会ってるわけです。
まあ、そこがお話の肝ではあるんでしょうけど。
私はどうもそれに懐疑的というか、オメガバース自体は悪くないけどそこは受け入れがたいというか、運命の番に出会えない話があってもいいじゃないかと思ったわけです。
運命の番には出会った瞬間にわかるというのなら、その逆も然りなのでは?要は「この人だ」って思わなかったってことはそれは運命の番じゃないってことでは?という疑問から始めました。
だからこその『運命が嘲笑う』というタイトルです。
この二人に運命の番が現れたらどうなるのか…というのも気になるところ。
もう一度設定練り直してオリジナル作品として長々書いてみるのも面白いかもしれないですね。

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